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海外音楽留学生ピックアップインタビューコーナー!留学生の生の声!!



 

ロイヤルアカデミー/英国王立音楽院

 

 

 

 

 
 

 

留学生インタビュー  第5回 

イギリス・ロイヤルアカデミーオブミュージック在学中  チェロ 専攻
Michelle So さん

 

音楽留学をしているのは、もちろん日本人だけではありません。毎年アメリカ・アジア・ヨーロッパ各国から世界中の音楽院に留学生が入学しています。
今回の留学生インタビューは、アメリカからロンドンに留学中のチェリスト、Michelle Soさんへのインタビュー。アメリカ人にとってのヨーロッパへの音楽留学とは?アメリカとヨーロッパのクラシック音楽に対する意識の違いは?etc...興味深いお話をたくさん伺うことができました。


(06/06/20 取材・日本語訳 松本さやか)


 【留学生談】file.005は!!!!!
 
  アメリカからイギリスに留学中の
 Michelle So (Vc.) さんにインタビュースタート!


1.お名前、専攻楽器を教えて下さい

Michelle So(ミッシェル・ソー)。チェロ専攻です。

2.出身は?

アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ出身。

3.現在留学している学校、留学期間を教えて下さい。

2005年9月〜イギリス・ロイヤルアカデミーオブミュージック(英国王立音楽院)大学院課程。

4.留学前の出身校を教えてください。

カルフォルニア大学アーバイン校(University of California, Irvine) 音楽専攻。

5.アメリカからロンドンに留学をしようと思ったきっかけは?

2年前にケンブリッジ大学のサマーコースでヨーロッパ中を旅行したのをきっかけに、海外(アメリカ外)で学びたいと思うようになったの。私は常に刺激を追い求めていて、(カルチャーハングリー、知識ハングリー状態ってとこかしら・・)しかもヨーロッパは街並や景色も本当に綺麗だし、私がこれまで知っているどんなものとも違う面白さや新鮮さがあると思ってね。


これまで周りの人達からいつも、留学することは人の人生にとって本当に貴重な経験になるって聞いてきたし、それは実際人との関わり方や人の見方まで変えてしまうと思うの。留学することによって自分の価値観が変わるだけでなく色々な知識も増えるし独立心も芽生えるし、より1人の大人として成熟できると思う。それにこれまでの地元の家族や友達とは離れた新しいネットワークができる。人間としての深みがどんどん増していくって本当に素晴らしいことよね。

 

私は英語以外の言語がまったく喋れないから留学先はロンドンしか選択肢がなかった。それに、私自身アメリカのカントリーサイドで生まれ育ってきたから、何が何でも都会に住んでみたかったというのもあるし。そういう意味では、今回の留学で希望は全部叶ったの!

 

6.今の学校と、留学前の学校では、どのような違いがありますか?(レッスン・カリキュラムなど)

私が通っていたのは総合大学の中の音楽科だったから、私自身はアメリカのいわゆる「音楽学校」は実際経験したことがないの。総合大学は一般教養科目の必修も多くあるから、チェロの練習時間は毎日本当にわずかしか取ることができなかった。でも私の所属していた音楽科自体がとても小規模だったお陰で、演奏の機会という意味では、むしろ現在勉強しているロイヤルアカデミーよりも当時の方がたくさんあった気がする。


当時の私の先生だったMargaret Parkins氏には、音楽性の面で本当に多くのことを学んだし、彼女の教え方は決して生徒に決まった奏法を厳しく教え込んだり彼女のやり方を全て押し付けるような方法ではなく、とにかく私の中にあるものを一番ベストな形で引き出してくれるようなアプローチの仕方だったの。でも当時の総合大学の環境の中で、自分のモチベーションを維持していくのは、今のロイヤルアカデミーでの環境と比べると非常に難しいものだった気がするわ・・。というのも、私は色々なことに興味を持ち易い性格で、総合大学での私の勉強は、良く言えばとても広範囲に渡っていた、と同時に、悪く言えば一つに集中して学ぶことができなかった、という感じなの。


今現在ロイヤルアカデミーで師事している先生は、人並み外れてインスピレーションが豊富な先生で、素晴らしいチェリストであると同時に私にとって最高の師であり友達でもあり・・とても一言では表せないくらい深くて色々な面で素晴らしい人なんです!!

7.アメリカとイギリスで、人々のクラシック音楽に対する意識の違いはあると思いますか?

私が思うには、アメリカよりはイギリスの方が、人々のクラシック音楽に対する興味は大きい気がする。でもどちらもかなり悪い状況よね・・・。イギリスもアメリカも、クラシックコンサートに足を運ぶ観客の数はどんどん減少傾向にあるし、観客は高齢化する一方だし・・・。もしも20代で演奏活動を始めたアーティストが今現在60歳くらいだとしたら、ちょうどそのアーティストは人生通じて同じファンがいる、という感じかもしれない。


あー、このトピックになると私本当に興奮してきちゃうのよね。私はクラシック音楽を現代社会の背景に合わせて考えてみるのが好きなんだけど、でもそれはいつも、伝統を重んじるクラシック界や保守的な音楽学校の考え方とは衝突してしまうの・・・。音楽はそれ自体の真正さが大事とか、作曲家の意図が一番大事だとか・・・。確かにそれは大事なことでもあるんだけど、余り言われすぎちゃうと、私ってそんなに完全に作曲家を冒涜してるのかしら??・・・と疑問に思い始めちゃうわ。

うーん、でもこれを言い始めると私の独断の演説大会になっちゃってキリがないから、今この場では深く突っ込んで話すのは控えとくね(笑)

8.ロンドンに留学に来て一番イヤだったこと、苦労したことは何ですか?

唯一ブルーになってしまうことといえば、ロンドンは冬になると昼の15:30に日が沈んで朝の7:30まで日が出てこないことかなぁ・・・。私は典型的なカリフォルニアンガールだから、これはかなりキツイわ・・。

9.ロンドンに留学に来て、一番良かったことは何ですか?

チェロの勉強の面では、テクニックの基礎をもう一度固め直すことができたということ、他の点では、ロンドンに住んでいることによって得られる様々な「チャンス」かなと思います。文化的に体験できる色々な機会やチャンスが、アメリカ(サンディエゴ)よりも本当にたくさんあるの。例えばコンサートとか美術館とか美味しいレストラン、様々なナイトライフ、ショッピング・・ロンドン中いたる所に溢れているもの。本当に充実した贅沢な環境よね!
それにロンドンって、アーティストにとって、自分にとって一番しっくりくる自分だけの芸術を作り上げることができる機会がより多くあるし、同時にそれを周りに伝えていったり、影響を与えていったりすることも可能な場所であると思うの。「Artistic niche(アーティスティックニッチ)」を作り上げることが可能な場所、といえばいいかしら。これについてはあまり深くは聞かないでね、私もまだそんなにそれについて深く考えたり、はっきり説明したりできる訳じゃないから(笑)
でも、ロンドンって本当に、人々があらゆることを選択できて、あらゆることを実行に移すことが可能で、そして何者にでもなり得る場所よね。本当にこの街が気に入ってます!

 


取材後記

今回のインタビューに登場してくれたMichelle Soさんは、実は私自身が現在留学中のロイヤルアカデミーオブミュージックで室内楽を一緒に演奏しているパートナーです。出会ったばかりの頃、私がボーダレスミュージックのサイトを運営していることやそのコンセプトを話すと、心から共感してくれたミッシェル。彼女自身、アメリカにいた頃から既に、チェロと平行してアートヒストリーやアートマネジメントも勉強していたのですが、ヨーロッパでも更にそれを勉強してクラシック界の今後に貢献していきたいということ。いつかボーダレスのインタビューに出演してね、とお願いしていたのですが、今回やっとそれが実現しました!世界中にはまだまだ、ミッシェルのように「クラシック界を今後変えていきたい!」と願っているたくさんの若い才能やエネルギーが眠っているんじゃないかなと思います。今後も、ここロンドンで出会った様々な素敵なアーティスト達を、国籍問わずボーダレスにインタビューし、このサイト内でご紹介していけたらと願っています!

松本さやか





 

Royal Academy of Music 2007年度 入試情報



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